その歯医者さんの説明納得できますか?

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上唇小帯(上唇のすじ)の付着異常とは?

      2017/09/02

子供が歯科検診で上唇小帯の付着異常と学校検診などで指摘される事があります。今回は上唇小帯の付着異常について説明します。

1,上唇小帯ってどこにあるの?

上唇 (うわくちびる) と歯茎をつなぐ「すじ」のことです。上唇をめくると、ピンと張った「すじ」が見えます。

 

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2,この位置によってどんな問題があるの?

正常の位置tongue015 異常の位置tongue017

※赤丸のすじが上唇小帯です。左の図が正常の位置にある上唇小帯で、右の図が異常な位置にある上唇小帯です。比較して頂けると分かりやすいのですが、異常の方は真ん中の歯の間に「すじ」が伸びてしまっているのが分かります。

これを歯科用語で「上唇小帯の付着異常」といいます。

3,では何が問題なの?

上唇小帯の位置異常で大きな問題となるのは

1)正中離開
child_hanarabi06_cartion上の図のように正中(真ん中)が離開(離れて隙間ができる)事をいいます。

歯と歯に入り込んだ「すじ」が原因で前歯の間に隙間が出来てしまう事があります。これにより歯並びに異常をきたします。

2)仕上げ磨きをしにくい
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「すじ」が長いと前歯を磨き際に子供が痛くていやがってしまいます。その際は指で「すじ」を隠すようにして前歯を磨いてください。磨かないと虫歯や歯肉炎の原因となります。

4,治療法は?

通常は大人の前歯が萌出してくる6歳~7歳まで経過観察です。それまでは特殊の例を除いて切る必要がありません。

この上唇小帯は成長するとだんだん上の方にずれてきてほぼ問題のない位置に落ち着きます。もし切るのならば上の前歯が萌出した頃が目安となります。それまでは小さな子供を抑えつけてまでやるメリットはあまりありません。

5,やり方は?

血の弱い方は見ないで下さい。


(※この動画の医院とブログ管理者とは何の関係もありません。例として動画をお借りしました。)

このように簡単な処置です、現在、レーザーとメスの二種類のやり方があります。

慣れている歯医者さんでは30分前後で処置時間は終了です。勿論、保険適応されていますので費用も3000円程度です。(その他諸々あるので目安です。)

また、よく歯をぶつけて上唇小帯が切れてしまう事があります。その際は、どうせ長いと問題となるので切れてしまっても特に問題はありません。ただ、ぶつけた歯は中の神経が死んでしまう事があろので注意が必要です。

6,どんな歯科医院にかかればいいの?

オススメは子供なら小児歯科専門医にかかる事です。

また大人の方でしたら口腔外科にかかってください。小児歯科専門医の先生なら子供に慣れているだけでなく、手術も上手にやってもらいます。また、通常の歯科医院ではやっていなかったり、知識が乏しい可能性があります。

※よく歯科医院の看板に「歯科、矯正、小児」とありますが、専門で小児をやっているわけではありません!
小児専門医は小児歯科学会で認定された人だけです。間違いがないように注意してください。

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