その歯医者さんの説明納得できますか?

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抜けた乳歯が子供の未来を守る!〜歯髄バンク〜

      2017/09/05

抜けた乳歯を捨てていませんか?実は抜けた乳歯には凄い力があるんです!

今回は乳歯、親知らずの神経を使って、病気になった時に再生医療を行う為に歯を預かってくれる「歯髄バンク」を説明します。

歯髄バンクとは?

歯髄細胞バンクは歯医者で抜いた「乳歯」や「親知らず」に残っている神経を使って、将来再生療法を行うために歯の神経を預かってくれる銀行の役割をしています。

捨ててた乳歯を、今まで治療手段がなかった病気に役立てる事が出来ます。

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そもそも再生治療とは?

再生医療とは、ケガや病気で冒された組織や臓器を自分自身の幹細胞を使って元通りの形や機能を再生する最先端の医療技術です。

2006年に京都大学の山中伸弥教授らが皮膚の細胞から作れる万能細胞「iPS細胞」を発見し、ノーベル賞を受賞しました。

その後の研究で、抜けた歯の中にある「歯髄細胞」という良質な幹細胞からもiPS細胞ができることが明らかとなり、再生医療技術の1つとして、注目されています。

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参考サイト 株式会社 再生医療推進機構

実際、どんな風に役に立つの?

これは、1例です(※現在、ここまで実現できていません!将来できる可能性があります)

簡単に説明しますと‥

1)子供の乳歯を歯医者さんで抜いてもらい、万が一の病気に備えて、歯の神経を「歯髄バンク」に預けておきます。

2)数十年後、子供が大きくなって突然の事故で脊髄損傷してしまいます‥医者からは通常の治療ではできないと言われてしまった‥あっ‥そういえば、歯髄バンクに乳歯の神経を預けていた!これが治療に使えるかも!

4)乳歯の神経を培養して、脊髄損傷の治療が行えた!乳歯の神経を歯髄バンクに預けていてよかった‥

なんてことが将来できる可能性があります。

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注意事項

年齢制限があります!

幹細胞(治療に使える細胞)は年齢が上がるごとに効果が減少します。

一番最適な細胞は乳歯や30以下の親知らずが最適だとされます。よって、乳歯が抜ける時に残っている神経がもっとも適した時期とされます。

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参考サイト 株式会社 再生医療推進機構

実現できるの?

今後の研究で可能になると思われます。しかし、現時点では出来ません!

下のような時期に文部科学省では臨床研究を行うと発表しています。スクリーンショット 2016-03-18 23.27.14

参考サイト 株式会社 再生医療推進機構

よって、子供が親の年齢になる位から実際に治療が行われる可能性があります。しかし、これは可能性に過ぎません。実際、子供が病気になる時に本当に使えるかは、今後の研究次第です…期待しましょう。

どのように申し込めばいいの?

現在、歯髄バンクを行っているのは次の2つの組織があります。

1)株式会社 再生医療推進機構
歯髄細胞登録料及び保管料 28万円
10年間細胞保管料 2万円

2)日本歯科大学・セントラルクリニック歯髄細胞バンク
初診時登録料 5万円(税別)
2年目以降毎年2万円(税別)

結構良い値段です‥でも子供の未来を買ってあげると思えば激安です!

今後、抜けた乳歯を全て保存する時代が来るかもしれません。

再生治療はもう目の前です。是非、子供の為に保存しておくのも一つではないでしょうか?

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